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官能小説【3話】夢も欲も愛も飼い慣らして
大人の関係?
シャワーを浴びると、ふたりはすぐにベッドへ倒れ込んだ。
「貴之おじさんは悪い人だね。姪の友達に手を出すなんて」
「愛の友達じゃなくてもこうなってたよ」
「街ですれ違っただけでも?」
「そうだな。きっといずれこうなった」
「案外ロマンチックなんだ」
「そうでもない。直感だ」
「ふうん。そういうの、クサいよ」
貴之が桃花の唇を自身の口で塞いだ。
ちょっとパパ活みたいだ、と桃花は思いながら目を閉じてキスに応えた。
貴之がなんのためらいもなく桃花のまとっていたバスタオルをはぎ取る。桃花は少しだけびくりと体を震わせたけれど、おとなしくしていた。緊張でやや上がった呼吸のせいで、桃花の白くふっくらとした胸のふくらみが上下している。
貴之の視線が恥ずかしいと思った。彼はどこまでも探るような視線で桃花をねめつける。そうしながら、ゆっくりと焦らすかのように指先で桃花の体をなぞった。
まるで値踏みされているような感覚に、桃花は焦った調子で口を開く。
「最近、いつセックスした?結婚してるとかだったら面倒だからヤだな」
貴之は、桃花の顔を見ながら胸の尖りを口に含んだ。反対の胸も大きな手でこねるように揉みしだき始める。
くすぐったさが走り抜けて、桃花はわずかに身をよじった。
「結婚はしてない。言っただろ、仕事人間だって」
「でも仕事と結婚は別じゃない?案外、綺麗な奥さんが家にいたりして。貴之サン、けっこうカッコイイし」
「いない」
「あ、じゃあ彼女がいる。だって最近いつしたか教えてくれないもん」
「君だって言わないだろ。それと同じだ」
「言えるよ」
「言わなくていい」
「それが大人の関係ってやつ?」
貴之の唇が、桃花のおしゃべりをまた封じる。
「……やっぱり悪い大人だね。貴之おじさん。あっ……」
桃花は話の途中で小さな声を上げた。貴之の指先が桃花の茂みを掻き分け、まだ固く閉ざされた場所に到達したからだ。
潤いのないのを確認して、貴之の指先は優しく桃花のクリストリスをこね始める。
あ、この人上手だ。桃花はそう思った。
キスだって上手だった。年の功かな、と思いながら、なんとなくこれまでセックスをした男性のことが思い浮かんでくる。
前の彼氏なんて脱いですぐ挿入だったし、この前はずみでエッチした人はガツガツしてて痛かったし、前の前の彼氏はやたら胸ばっか舐めてたし。
男って自分のしたいことするだけだよね、と思っていた桃花にとって、貴之の愛撫の仕方はどうも居心地の悪いものだった。
貴之と一緒にいる時に時折感じる居心地の悪さと似た感覚だ。
「ねえ、ジンジンするだけだから、ソコもういいよ」
「あまり好きじゃないのか?」
「分かんない。でも指いれたらもうちょっと濡れる」
「あっ」
本当に、あ、と思った。
貴之の指先が秘部をなぞるように滑って浅く侵入した瞬間、思わぬ滑らかさを感じたのだ。押し入るような感覚じゃない。
するりとただなぞった先に自分の穴があったみたいに。貴之の指はすんなりとソコに入った。
それなのに。
「嘘だな」
「え?」
すんなりと入ったはずの指はすぐに抜かれて、桃花の割れ目をゆるゆるとなぞり始める。
二本の指を使って適度な強さで往復されて、桃花はそこがじんわりと熱を帯び始めるのが分かった。
ただただ割れ目を行ったり来たりする動きがどうも恥ずかしくて、
「それ、もういいよ。適当にいれていいから」
桃花は逃げるような投げやりな口調でそう言った。
「悪いが適当に女を抱いたことはない」
「何そのイケメン発言。じゃあフェラしよっか?」
「――必要ない」
視線を奪われて
貴之の反対の手が伸びてきて、桃花の目を覆った。
「え、何?」
「怖いか?」
「う、ううん……。でも何?」
「目を閉じたほうが感じるだろう」
「…………」
桃花は、貴之の大きな手のひらの中で目を閉じた。
本当に、不思議と少しも怖くなかった。まだ、出会ってほんの少ししか経っていない、ほとんど知らない人も同然なのに……。
暗闇の中にいると、割れ目を往復する貴之の指の動きがよりリアルにくっきりと感じられて、桃花はそんな方法があるなんて初めて知った。
「……ぁ……っ」
小さく声が漏れて、桃花は自分で驚いた。
こんなに自然に声が出ることとかあったかな、と考えて、思い出せなかった。
なぞる力が少しだけ強くなって、クリトリスに濡れた指先が触れるたび、桃花の体はわずかに震えた。
「そのまま、目を閉じてろ」
貴之の囁きが耳元で吹き込まれる。
目元を覆っていた手も、割れ目をなぞっていた指先も離れて、貴之は体を起こすと桃花の太ももを優しく撫でた。
「……ねえ、目開けていい?」
「理由は」
「気になる。何されるのか」
「なら何をするか口で言う。それなら問題ないだろう」
別に、無理やり目隠しをされているわけでも強制されているわけでもないのに、桃花は言いつけを守って目を開けなかった。
貴之の声音は優しかったけれど、そうしなければならないような、そうしていたいような、甘くて不思議な感覚に支配され始めていたのだ。
「しばらく太ももを撫でながら君の濡れた場所を鑑賞してるよ」
「っ、悪趣味」
「触ってほしいところがあればそうするけど」
「まずこの恥ずかしい状況、やめてほしい」
「恥ずかしい?そうだな、ヒクヒクして恥ずかしそうだ」
「変態」
「そうかな」
「そうだよ。変態」
「じゃあ一回イクか?」
「無理」
「どうして」
「どうしても」
「そう。次はもう少し内側撫でるな」
「あっ……」
貴之の指先が足の付け根をなぞり、桃花は小さな悲鳴のような声を上げた。
皮膚が粟立つような感覚があり、鳥肌が立つ。
本当に観察しているのか桃花には見えないが、明らかに焦らした愛撫に桃花はぎゅっと足を閉じた。
「……やっぱ、悪趣味」
「だからって足を閉じるのも意地悪だな。舐めるから広げて」
「ヤダ」
「舐めるのが?」
「言うコト聞くのが」
「そう」
「っ……」
貴之の手が桃花の足を割り開く。
くちゅっと卑猥な音を立てて、花弁が開くのが分かった。
「やっ」
熱い舌の感触が桃花のクリトリスに押し当てられる。押しつぶすようにしながら舌で愛撫されて、桃花はこういうのはいいからもういれてほしいと思った。
唾液と愛液の混じった音を聞くのが嫌で、桃花がかぶりを振る。
貴之は無言のまま、舐めながら指をいれた。
「あ……ぁっ……」
中を探るように掻き回す感覚に、桃花は薄く開いた口から声を漏らした。
柔らかくなった陰部は、貴之の指を包み込んで締めつける。浅い位置で動きを繰り返していると、桃花のクリトリスは次第にぷっくりと肥大し始めた。
桃花は腰にじんわりと不思議な感覚が広がり始めるのに気づいた。それが妙に怖くなって思わずシーツを掴んで嫌々をする。
無理だ。何これ。
とうとう目を開けようとした瞬間、
「あぁっ」
貴之のかたくいきり立ったものが挿入された。
いつどうやってそうなったのか、桃花には分からなかった。あれ、いつの間に、とか、さっきまで指だったはずだけど、とか、ゴムは?とか色々思ったけれど、気がつくと貴之の肩にしがみついていた。
「痛いか?」
「んっ、ううん……っ」
挿入しても、焦らすように浅い位置でピストンが繰り返される。
少し涙目になりながらうっすらとまぶたを開けると、破られたゴムの袋が目に入った。
あ、ちゃんとつけてるんだ、と思うと、この人早業だなとなんだか面白くなって、実際桃花は少し笑った。
「どうした?」
「ううん、なんでもない。貴之サン、上手だね」
「そうか」
貴之が桃花の体を抱き締める形で深く押し入る。
奥まで当たるとちょっと痛いな、もしかしてこの人大きいのかな、と桃花は思ったけれど言わなかった。
痛いなんて言えば白けることは分かっている。少し我慢すれば終わるのだからわざわざ言う必要もない。
なのに。
まるで察知したように、貴之のペニスは最奥まで押し入るのをやめた。
やや浅めの場所で動きを速めていく。
どうして?と思ったけれど、桃花はそれもまた聞かなかった。どんなふうに出し入れしたいかなんて人それぞれだし、けっこうどうでもいいことだ。
だって今日だけかもしれないし。
だけどこれじゃなんだか、恋人を抱いてるって感じだよね、とおかしなことを考えて、桃花はそこまでで考えるのを放棄した。
これってパパ活?
情事を終えて身支度を整えた貴之は、メモ帳をやぶると何かを書いて桃花に手渡した。
「何これ」
「デザインはここに送れ」
「えっ、てかこれって会社のメールアドレスだよね?なんか雰囲気ぶち壊しって感じ。それに私、やらないって言ったのに」
文句を言う桃花を貴之は抱き寄せると、髪にキスをして少しの間だけ優しく頭を撫でた。
何これ。一体、どういう状態?
桃花はよく意味の分からないまま顔を上げた。
「客の傾向とクライアントの求めているもの、その他資料はまとめておいた。渡しておく」
貴之はバッグから印刷した用紙を取り出すと桃花に手渡す。
何も言えないままやや茫然とそれを見ていると、貴之は腕時計に目をやった。
「タクシー拾うか。電車もうないだろ」
「えっ、もうそんな時間?」
「引き留めて悪かったな。帰りはタクシーで寝ながら帰れ」
帰り際、さらりと一万円札を渡してくれるのを素直に受け取りながら、桃花は、やっぱりこれってパパ活?と心の中でひとりごちた。
あらすじ
貴之が桃花の唇を自身の口で塞いだ。
ちょっとパパ活みたいだ、と桃花は思いながら目を閉じてキスに応えた。
バスタオルをはぎ取られた桃花が「最近、いつセックスした?」と貴之に聞くと…。